
Concept
写真 | 磯部昭子
アートディレクション | 清水貴栄
松本PARCOに影響を受けて
育ったクリエイターたちによるPARCO へのアンサー。
地域のみなさんの心のなかに
松本PARCOが永遠に残っていくことを願い、
色褪せることのない普遍的なイメージを追求しました。
あえて挑発的に、
表現することの衝動をストレートに主張することで、
これからの時代を切り拓くひとたちに
エールを贈ることも意図しています。
MOVIE

Dear...
Dear マツモト
あの頃、私はまだ青かった。
長い時間を経て成熟した果実が
飛んできた鳥に食べられて、
遠くの知らない土に眠ったあと、
新しい青が目を覚ます。
ぎゅっと抱きしめて、
今度は私もあなたと花を咲かせたい。
アオイヤマダ
表現者
高校生の時に何度も通った、松本PARCO。
とっても刺激的な場所でした。
売っている商品だけでなく、そこで働く人や、
そこに出かける人、みんなが影響しあった
空間がそこにはあって。
行けば必ず自分の感性に響き、
いつもキラキラ輝く何かを持って帰ることが
できる、そんな場所でした。
松本PARCO閉店が決まった今、
私は松本PARCOで感じたことを
次の世代につなげたいと思っています。
感性に響く、刺激的なものづくりを続けて、
人間が豊かになるように。
グッバイ松本PARCO!
この場所に出会えて心から感謝。
ありがとう!松本PARCO。
ありがとう!!
清水貴栄
Art Director
まだ何者でもない私は
地下の洋書ロゴスで洋書を見漁って
多くの写真集を買っていた。
思い出すのはそんな光景。
ネットなんてなかったからここにきたら
東京や世界と繋がれた。
ここは私の中継基地でした。
PARCOの周りがどんどん開発されていき、
それでもそこにはいつもPARCOがあった。
青春の目印だった。
また何かに生まれ変わっても会いにいくね。
ありがとう。
磯部昭子
Photographer
Creative Team
表現者
アオイヤマダ
2000年生まれ。
90年代のクラブ、アートシーンやアンダーグラウンドカルチャーから影響を受けつつ、独自の感覚と日常からのインスピレーションを融合させた表現の活動をしている。メディアアート集団ダムタイプ「2020」、東京オリンピック2020閉会式にソロ出演後、ヴィム・ヴェンダース映画「Perfect Days」、ショートフィルム「KAGUYA BY GUCCI」、Netflixシリーズ「First Love」や映画「唄う六人の女」に役者として出演。
Art Director
清水貴栄
1987年長野県松本市生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、レッツゴー株式会社を設立。
教育番組のパッケージデザインや、アーティストのミュージックビデオ・舞台演出、大手企業のTVCM からコンセプトムービーまで、デザイナー視点ならではの映像演出と、独特な色彩感覚を活かしたアートディレクションで作品を作り続けている。テレビ東京“シナぷしゅ”、NHK “きょうの料理”、松本PARCO35 周年のデザインなど、幅広く活動している。
Photographer
磯部昭子
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。広告や雑誌、CDジャケット等の撮影を手がける傍ら作品制作を続けている。最近の展覧会に、「透明人間」(SOM GALLERY、東京、2023)、KG+2022(KYOTOGRAPHIEサテライトイベント)、松本市美術館×松本PARCO「パルコde美術館」など。主な写真集に『VIDEO LOOP』『ALTER EGO』などがある。