このシャツに使われている紗綾形(さやがた)柄
着物に馴染みのある方は
長襦袢(洋服でいうところのインナーのこと)や小物などで頻繁に目にする定番の縁起の良い柄ですが
「知らない」なーんて方もいますよね
でもね、よぉーく見てください
はだけた肩の桜吹雪が名物の
時代劇の定番お白洲シーンの背景とか
大御所の噺家さん方が面白いことを言って座布団の取り合いをするあの番組の背景も
実はこの柄を使っているんです!
知らず知らずのうちにみんな結構目にしてるはず〜
今日はこの紗綾形柄について解説します
江戸時代に流行した江戸小紋の一つ
紗綾形柄は、「繁栄」の意味を持つとされています
この柄、もともとは中国の明から輸入された「紗綾(さや)」という絹織物に使われていた文様で日本では桃山時代から染め物や建物の和風装飾などにも用いられてきたとか
桃山時代はたしか西暦1573年から30年程続いたはずなので...
かれこれ450年近く昔から使われてるってことのようです(もはや遠い昔すぎてご先祖様も辿れないレベル 笑)
端正で品格ある雰囲気から皇族や武家に好まれてきた歴史があります
さて、ではどこらへんが「おめでたい」「縁起がいい」に繋がるのでしょうか
さあ、じっくりよく見てみましょう
気付きました?
この柄、卍(万字)を斜めに崩して連ねたものなんです
卍は仏教用語で宇宙・無限
キリスト教では幸福・力
古代中国では幸福・功徳
をそれぞれ意味します
その途切れない連続した柄が「絶えることなく永く続く」という意味を持ち
子孫繁栄や長寿を願う文様とされているんです
そして崩した柄は
卍字の持つ宗教的イメージからは離れているからか
織物や襖紙の文様として広く長く愛されてきたようですね
まぁ情報が多すぎるので
「着物や日本建築に多用されている縁起ものの柄」ってことだけ覚えておけばオッケーです
日本人が永く愛してきた歴史ある柄
お着物はちょっと難しくても
これなら日々気軽に纏えますよね
何となく気分が沈みがちな状況ですが
こんな時こそ
楽しく・明るく!
気持ちだけは強く持っていたいものですね
「病は気から」
気持ち次第で健康な身体でも不調を感じたりするものです
縁起の良いお洋服で
先ずは気持ちのリセットから始めましょう
オススメは
一枚で着るか羽織としてのスタイリング
なんですが...
まだ寒い信州では4月中は画像のような着こなしが先ずはオススメです
紗綾形柄オープンカラーシャツ
¥15,000 +tax
4Fタケオ キクチ
この柄、見たことない?
20/04/13
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