憧れの場所から、恩返しの場所へ
2F TOCA bylifart…12
オーナー
西牧 隆行
松本市出身のキャンドル作家兼TOCA by lifart...12のオーナー。高校卒業後、東京でアパレル業界に7年間勤務。20代半ばで故郷・松本に戻り、サラリーマンを経験後、趣味として始めたキャンドル作りが高じて職業となる。キャンドル作家として16年のキャリアを持ち、オリジナルキャンドルの製造・卸売を手がける。その後、人との関わりを求めて雑貨のセレクトショップを松本市縄手通りにオープンした。閉店まで残り1年となった2024年3月にはパルコへの出店も果たすなど、自身のキャンドル作品と共に、事業を拡大している。モノづくりへの真摯な姿勢と探究心で、独自のキャンドルの世界を築き上げている。
憧れの場所から、恩返しの場所へ
あなたにとっての松本PARCOとは?
あなたにとっての松本PARCOとは?
モノとお金を交換するだけにとどまらない場所だと思います。ここはそれ以上のものすごい量の情報やカルチャー、アイデア達が詰まっていると思っていて、そこから多くのことを学ばせてもらいました。今回、閉店が決まった松本パルコへの出店は、寂しく終わっていくのが嫌だなっていう思いもあり、多少無理してでも精一杯頑張りたいなという気持ちでやっています。自分を育ててくれた場所に自分のお店があると思うと少し不思議な感じがしますが、とても楽しいです。
あなたにとっての松本の街とは?
あなたにとっての松本の街とは?
良くも悪くもどこにでもある街だと思います。だからこそ、心地よく暮らせる場所だと感じています。特別な個性を主張するわけでもなく、だからこそ長く居続けられる。その普通さが、実は最大の魅力なのかもしれません。ここ10数年、街に寂しさを感じる時もありますが、新しい人々が持ち込む新鮮なカルチャーが街全体に刺激を与えてくれています。
私自身、キャンドル作家として活動できているのも、この街だからこそ。都会より目立ちやすく、目を向けられやすいのはありがたいですね。松本は、足りないものを補いに都会へ行けばいい程度のちょうどいい距離感を持った、普通の街という所に魅力があるのではないでしょうか。
2025年2月までの想いを教えて下さい
2025年2月までの想いを教えて下さい
松本パルコの閉店が迫る中、自分自身最後まで存分に楽しもうという気持ちで取り組んでいます。このパルコには多くの人々の思い出が詰まっています。「ここで待ち合わせをしたね」「あの時これを買ったよね」という数々の記憶は、閉店後には二度と新しく作ることができないと思うと寂しいですね。地方都市の松本にパルコがあったことは、振り返れば奇跡的なことでした。だからこそ、最後までしっかりとこの場所での記憶を胸に刻んでいきたいと思います。「ありがとう松本パルコ実行委員会」の一員としても、この場所への感謝の気持ちを表現していきたいと考えています。